はる なみ みらい

雑音のない音の感じ。技術のみらいを考えたい

宇宙人はいるか?

学者が明答を避けようとする質問として、宇宙人(地球外生命体)の存在有無があります。
地球人以外の知的人類の存在が確認できていないのですから、統計的に推定することもできません。
(データ数が極めて少ない事象に対して計算された発生確率は実際には根拠ないのと変わりません)

そんなわけで「広い宇宙に地球人だけなんて寂しい」とか、ロマンで片づけてしまいそうになるのです。

そんな一方、NASAは(という主語が適切かわかりませんが)まじめに候補となる惑星を調べています。
ケプラー探査機の成果として多くの「地球型惑星」が見つかってます。

natgeo.nikkeibp.co.jp

この後継プロジェクトとしてTESS衛星が打ち上げられており、現在観測が行われています。
とはいえ、今のところそれほど有力な候補が見つかっているわけではありません。
ケプラーの時の実績があるので、波形の分析はよりスムーズになったはずなので、もしかしたらTESSのターゲットとする範囲にあまり惑星がないのかもしれません。

そんな状況ですが、地球人が地球外生命体と最初の通信を行うのは、何十年後でしょうか?
21世紀中にはあり得ない、という答えが結構多いのかもしれませんが、候補となる惑星が見つかって、その惑星向けに指向性を持った通信を行って、返答を得るというのが最初のコンタクトであるのなら、意外とすぐかもしれません。(最も電波通信でも片道十年以上かかる距離というのがもどかしいですが)

一方、地球上で未知な場所はほとんどなくなってしまいましたので、探検家は宇宙を目指す時代ですが、太陽系外にアクセスする手段はないので、どうしてもフラストレーションがたまるはずです。
(有人月面探査は重要なステップですが、国の面子といった側面が強いように思えます)
そのフラストレーションを解決する手段こそ、地球外生命体との接触であり、加速することが求められます。

この領域はあまり予算が豊富というわけではありませんし、どんな活動をすれば地球外生命体の発見が早まるのか、まだ全然調べられてないですが、なんか方法はあるはずです。
TESSのような衛星を多数上げて守備範囲を広げるのがいいのか、ほかのアプローチが良いのか。
また、別のレベルとして、地球外生命体を最初に見つけた人がその技術を独占できる、という制度を設けて投資を呼び込む、なんてのも考える価値はあるかもしれません。(いわゆるヴァイキング方式?)